岸田首相が来月の自民党総裁選に立候補しないことを表明した。
彼は、党内の金と派閥問題に取り組んだ。彼が辞めたら、静かにしていた安倍派の幹部議員達や麻生氏、茂木氏等々の議員たちが復活し、再び金と派閥(麻生氏と茂木氏は事実上残した)が復活するだろう。岸田氏は、国民目線で、よく一人で戦ってくれたと思う。記者会見でもしっかりと話ができ、外交でも日本人として恥ずかしくない振る舞いができる初めての首相だった。国会議員の中では誠実で悪意やずる賢い所がない珍しい人でもあった。
しかし、党内ではもちろん、国民の支持率も低かった。私は不思議でならなかった。悪い人が多い国会では嫌われて当然だと思うが、なぜ国民からの支持が低かったのだろうか。金と派閥の問題や議員の不正など、彼がやったのではなく、彼は戦って悪い議員たちを役職から降ろしたり金に関するルールを作ったりしてくれた人だ。もちろん邪魔も多く、岸田氏が考えるような完全にはできなかったが、それでもかなりやってくれたほうであろう。それなのに、国民は彼が悪いと思っている。どうしてなのだろうか。それでは、彼ではなく誰に首相になってほしいと思っているのだろうか。小泉氏か、茂木氏か、高市氏か、河野氏か、はたまた麻生氏か。
今後、一気に金と派閥(数に物を言わせた脅し政治)の昔に戻り、外ずらだけがよくてますます外国の言いなりになり、傲慢で不誠実な内容の話(記者会見などで)を聞かされ続けるのだろうか。がっかりである。