パリ五輪卓球女子は、早田選手も平野選手も自爆(ミス?)が多く、実力を100%出せたようには見えなかった。特に決勝ダブルスでは、張本選手(妹)は普通に相手コートに返していたので、早田選手があれほどミスをしなければ勝てたように思う(本人も、自分が足を引っ張ったと自覚していた)。平野選手もあの程度の実力ではない。やはり日本選手は、いつも精神面(試合に対する考え方や性格)で負けてしまう。
オリンピックを見ていて、あまりミスが見られず、中国に勝てそうな感じを受けたのが張本選手であった。精神面が、日本人選手とは違う感じがした。ご両親が中国人なので、やはりビビりの日本人とは異なる思考や性格も少し持ち合わせているのかもしれない。
おそらく、次のオリンピックに早田選手や平野選手、そしてもっと精神的に不安定で試合に波がある伊藤選手などが出場しても、中国には勝てない。原因が技術(練習)ではなく、性格や考え方にあるからである。これまでずっと中国に勝てず、4年後は「今度こそは」という気持ちが最高潮になっているから、これまで以上にミスをして、コテンパンにやられるだろう。唯一、中国に勝てる可能性があるのが、張本選手のように感じられた。精神面でも、傲慢さがなく、謙虚に胸を借りるつもりで試合に臨むから全集中、全力で相手に向かっていけていた。もちろん彼女も緊張はするだろうが、それが日本人のようにミスにつながらないという点も長所であろう。
これまでの敗戦の理由を分析し、4年後のオリンピックではメンバーを大幅に入れ替え、ふざけや傲慢さ、はったりなどを無くし、謙虚に誠実に全集中で練習や試合に臨める卓球女子に変わることを個人的には期待したい。
一つ気になるのが、張本選手が試合後に、「楽しめた」と笑顔で語ったことである。早田選手や伊藤選手から教わった言葉なのだろう。楽しくても楽しくなくても、そんなことは関係ないのである。いや、そのような考えが試合に大きくマイナスに関係しているのである。この「試合を楽しむ」という日本卓球女子の合言葉は、私の記憶が正しければ、伊藤選手→早田選手→張本選手の流れで受け継がれてきた。張本選手には、日本が負ける大きな原因の1つになってきた「試合を楽しむ」という言葉(思考)を、伝えないでほしい。まだ、間に合う。
それからもう一つ。愛ちゃんが残した、試合中に点を取られた時にうなずいて納得するポーズも、日本が勝てなくしている1つのパフォーマンス(思考)だ。これは、愛ちゃん→石川選手→伊藤選手→早田選手と受け継がれてきた悪しき習慣である。理由を書くと長くなるので詳細は省略するが、もしそれが本当に有効な行為であれば、他の国の誰かも一人ぐらい真似をするだろう。例えば、なぜ中国などはしないのか。それは、そんな意味のない自己満足のごまかしなどをしている余地がない程、全集中で前向きだからである。このうなずきパフォーマンスも、張本選手には受け継がずに、断ち切ってもらいたい。
張本選手のことだけは、先輩たちが残した負の財産から守りながら、大切に育ててもらいたい。そして、選手の底上げをして、新たなチームを作ってもらいたい。