長崎平和祈念式典には、イスラエルが招待されなかったために、日本を除くG7の大使が欠席した。理由は、「ロシアは他国を侵略し、イスラエルは自衛権を行使しているだけなのに、ロシアと同列に扱うことは認められない」というものだ。
これは、嘘である。イスラエルはガザ地区の町を攻撃し、すでに一般市民が4万人近く亡くなっている。そして、その多くが女性と子供であった。自衛権の範疇をはるかに超えている。
昨日のニュースでは、イスラエルが多くの避難者が身を寄せていたガザ地区の学校を空爆し、100人以上が死亡したと報じている。仲介を進めていたエジプトも、「戦争を終わらせる政治的な意志がイスラエル側に存在しないことの証拠だ」と怒りをあらわにしている。
G7の国々は、ガザ地区の一般市民が次々にミサイルで殺されていることを何とも思わないのだろうか。本当に人命を大切に考えたり、平和を望んだりしているのだろうか。どのような理由があろうとも(イスラエルは攻撃した町や学校、病院にはハマスの拠点があったというがそれも疑わしい。仮に本当だとしても一般市民がいれば攻撃は避けるべきである)、一般市民を大量に殺してよいことにはならない。まず一般市民を攻撃するイスラエルを止めなければいけないのに、欧米は加害者に見方をし援助する(日本も同調している)。自分たちの外交に反対するものは、長崎市であろうと日本であろうと容赦しない姿勢が垣間見えた。日米安保も、いざとなれば何らかの理由をつけて、一瞬で破棄されると私は確信し、ぞっとした。人間同士の信頼とか協力などということは、国家間においてはたとえ欧米とであろうとも不可能だと思う。むしろ、中国や北朝鮮のほうがアジア的で、一度本当に仲良くなることができればば裏切らない感じもする。
アメリカ大使は、「日本はアメリカの大親友だ」などと言っていたが、それならガザの女性子どもを大量に殺して国際法違反を止めないイスラエルに寄り添って、平和祈念式典を欠席するだろうか。アメリカは、日本(アジア人)に対して人種差別意識はあっても、親友などとは心底では思えないだろう(白人至上主義)。利用できる限り利用しようとして、仲良く振舞っているように見える。悲しいことだが、「正直者は馬鹿をみる」と思う。日本人は優しくて思いやりがあるから、世界中から利用され、うまみが無くなったら、手のひらを返したように最後は捨てられるのがおちだと思うが、違うだろうか。
長崎の式典は、日本政府主催ではなく、原爆を落とされた平和を純粋に願う一市町村主催である。欧米は長﨑氏は外交を持ち込んでいるというが、それは欧米側である。長崎市長は、ロシア以上に他国の一般市民を大量に殺し続けるイスラエルの行為を認めることができなかったのだろう。当然のことだと思う。平和とは逆のことをイスラエルはやっている。どのような理由があろうとも。自衛ならその範疇でなければいけない。今回、それに欧米が加担した。平和だけを願う小さな一市町村を相手に。外交などを持ち込まずに出席してもよかったであろう。
ちなみに、アメリカ大使は長崎市長が言う「安全上の問題でイスラエルを招待しない」というのは岸田総理も出席してるから違うというが、イスラエルに対して過度な批判や危険の可能性があるからイスラエル大使は安全ではないのであって、何もしていない岸田総理は別に危険ではない。
アメリカは第二次世界大戦で、日本の一般市民の大量殺害を目指して日本各地に大量の爆弾を落とした。それを進んでできる人々なのであれば、数万人程度のイスラエルの今の行為なんて何とも思わないのかもしれない。アメリカが日本中の街に爆弾を落とし、原爆を2つ落として多くの日本国民を殺したのは、戦争を終わらせるためだったからアメリカは悪くないという。目的を達成するためには、何をやってもよいというのは間違いであろう。例えば、ジェノサイドや一般市民の無差別大量殺害、虐殺、違法行為(国際法)など、優先されるべきやってはいけないことがある。
今年もまもなく終戦記念日がやって来る。アメリカには現在でも、きのこ雲をモチーフにした校章の学校があり、出っ歯で寝ているような眼の日本人を叩きのめせという会話も行われる(考えがある)。白人至上主義者は決して少数派ではないという。戦争や平和を語る場合、外交の具体的事実について嘘を言い合うのではなく、みんなが隠したがっている差別意識をどのようにして無くしていくか真摯に話し合うことが最重要のように思う。