「パリ五輪、止まらぬ誹謗中傷 柔道に始まり男子バレーにも…もはや無差別状態、“引退して”と侮辱も」(スポニチアネックス)
という記事をヤフーニュースが紹介していた。選手に対して「ご苦労様」という人もいれば、重要な場面で賭けの攻めるサーブをしてはいけないのにやって自滅したたために批判をする人もいる。当然である。また、批判の程度も人それぞれで、熱心に応援していた人は怒り心頭だろう。これも当然だ。選手に対して「バカ」というかもしれない。もちろん、本物のバカなどとは思っておらず、これは日常表現である。選手に対して「死んでしまえ」といったとしても(SNSに書いたとしても)本当に死を望んでいるのではないことは常識でわかるだろう。
このヤフーニュースの問題点は、なぜ批判をしている記事だけを取り上げて全国に紹介しているのかという理由である。国民の8割ぐらいは、選手達には「お疲れさまでした。ゆっくり休んでください」という気持ちであり、2割くらいの熱心な応援者は悪口を言ったりするだろう。そのごく少数派の誹謗中傷だけを取り上げて、8割の意見は紹介しない。おそらく、ごく少数派による悪口をとりあげて、多くの国民から反論(誹謗中傷?)を引き出し、最終的には社会的に炎上させるのが目的なのだろう。悪いのは一生懸命応援し、悲しくて悪口を言ったごく少数の人々でもないし、その記事を知って再反論(再誹謗中傷?)をする人々でもない。悪意をもって(炎上狙い)、ごく少数派の怒った投稿のみを多くの国民が目にするヤフーニュースで紹介しているヤフーという会社だと思うが、皆さんはどう思うだろうか。