パリ五輪の柔道団体決勝では、フランス応援団は響く狭い体育館で拡声器を使って多くの観客の応援を誘っていた。室内会場で拡声器を使っていいのだろうか。それだったら、日本の応援団が少ないとしても100人位はいたであろう。全員が拡声器を使って応援すればよかった。

 女子バスケットの日本対ベルギー戦は、会場全体がベルギーの応援で、ものすごいことになっている。しかし、応援の仕方を見ていると、いかに相手国である日本の邪魔をするかに全力を注いでいる。観客の応援が相手国選手の邪魔を主眼としている国は中国だけだと思っていたが、ヨーロッパの国民も同じような応援の仕方のようだった。

 こうなると、純粋に力を競い合うスポーツ競技ではなくなる。お互いに力を出し切って戦い、勝敗を決めるのが国際大会でありオリンピックである。いや、国内大会でも市町村のあらゆるスポーツ大会でも全てのスポーツ大会においてもそうであろう。外国の観客は相手国選手に実力を出せないような変な大声やブーイングが多く、自国選手の「応援」ではなくなっている(相手国の「邪魔」をしに集まっている)。こんなのは、まともスポーツ競技ではない。

 相手国や相手選手への敬意がない国々は、こうなるのだろう。