パリ五輪で、「日本選手団の旗手は、ブレイキンのシゲキックス」と、もううんざりするくらいにテレビで繰り返し流れている。「誰?」と思った人も多いのではないだろうか。ブレイキンとは今年から始まる競技らしい。
紅白など昨年末の歌謡祭では、突然「新しい学校のリーダーズ」と「あのちゃん」が出てきて持ち上げられた(その後は一度も見ることがない)。私などは「なんで?」と、頭が疑問符でいっぱいになった。日常のテレビ番組も、相葉氏と中丸氏ばかり。
日本のマスコミは、視聴者の気持ち(要望など)は無視し、実力や人気に関係なく話題や目玉を新たに作り上げることに突き進む。順序を逆にすると、被害を被るのは国民(視聴者)だ。今のテレビ局は、歌番組でもバラエティでもドラマ(の主人公)でも、番組のレベルや視聴者のことなど考えず、利益と癒着のみによって動いているように私には見えるのだが、間違っているだろうか。
別にこれらの人々の仕事を否定しているのではなく、テレビ局の姿勢を批判しているのである。テレビ局はその人物に見合った適切で平等な取り上げ方をすることが、健全な経営ではないかということである。