パリ五輪の7人制ラグビーで、日本が42-12、40-5、40-7と3連チャンで大敗を喫した。日本では、「オリンピックは参加することに意義がある」とよく言うが、このようなことだったのだろうか。その後の文言は、「人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである」と続くらしい。

 成功や目標達成は重要ではなく、努力そのものが重要とは笑い話だろうか。何のために努力をするのか、わからないであろう。本末転倒である。

 負けた時のなぐさめや言い訳として用いるならわかるが、「人生において重要なことは成功や目標を達成することではない(努力だけは大事)」と言ったり、「本番の試合に参加できることを楽しみに練習していこう」などと言うのは、適切ではない。