祇園祭は涼しい自宅でテレビでじっくり見るのがいいとの書き込みを複数目にしたので、初めて生中継を見てみたが、30分くらいでテレビを消した。
あまりにも変化がなく、一番の目玉が「辻回し」という1~2メートルの方向転換だった。もちろん、それを見てもなんとも感じるものはなかった。現地で見学をしていた人へのインタビューを見ていると、「辻回しがよかった、すばらしかった」と言っていた。わざわざ遠くから来ているのだから、そう思わないと悲しすぎるのかもしれない。
ナレーションを聞いていると、山車に飾られた絨毯の絵が美術館レベルの物で、動く美術館を見るだけでも素晴らしいお祭りだと何度も繰り返し話していた。なぜ繰り返すのか。本音を考えてしまうではないか。やめてほしかった。話を戻すと、絨毯の絵に価値があるとしても、山車に下げられた絵も山車に乗っている人の動きも人数も、無理に取ってつけたような感じがした。それらが、ただ行進していく。近所の人は、夏の始まりを感じにちょっと出かけてみるかと思うだろうが、遠くから行き、猛暑の中、人ごみの中でじっと地味な山車を眺めていることは、私には無理だった。やはりテレビが正解だった。
以上は客観的な評価ではなく、私一個人の感想である。祇園祭が好きな人は好きで、遠くに住んでいても毎年行くのだろう。人それぞれでよい。ただ、今後行く予定でどういう祭りか知りたい人のために一つの情報として書いてみた。同じ情報だけではなく、多様な情報を持ち合わせておいたほうがよいだろう。
お祭り好きである私の夏の計画は、仙台七夕、ねぶたと立佞武多、竿灯まつりをめぐってこようと思っている。