第二次世界大戦後、数十年にわたって平和や軍縮などが世界中でさけばれ、各国では歴史教育や平和教育が行われ続けてきた。その結果どうなったかというと、現在世界各地で本格的な戦争が起き、多くの市民がなくなり、第二次世界大戦後最も次の世界大戦に近づいている。
いくら平和を訴えても、首脳同士が会談を重ねても、国同士が市民レベルの交流を続けても、学校で歴史教育や平和教育、人権教育などを行っても、国同士が真に仲良くなったり戦争を回避したりする上で、「全く効果がない」という実証結果が明らかになってしまった。そうであれば、世界中の人々が本当に仲良くなる別の方法を真剣に検討する必要があるだろう。そうしないと、これまで通り数十年単位で世界大戦を今後も繰り返していくことになる。
その達成のためには、国の体制(これが一番大事で、世界の全ての国を民主国家にしなければ、必ず「世界におけるならず者」、「独裁者」が存在し続ける)や経済のしくみ、宗教、法律、世界共通の道徳や歴史教育、国連の在り方等々、根本的なことを総合的に調整する必要がある。しかし、数百年後を想像してみても、これらが達成できているイメージを持てない。やはり歴史は繰り返されるしかないのか。人類は、歴史から学ぶことは不可能なのか。
次の第三次世界大戦において、ならず者国家側の国々をすべて無条件降伏させるまで攻撃し、その後先進国が中心となって、独裁国家、自己中国家の体制と法律、教育を変えてやることができれば、第四次世界大戦は回避できそうにも思えるが、ならず者国家も核を持っているため世界が終わり勝者無しで終わってしまう感じもする。そうなると、大きなダメージを受けた世界中の国々がそれぞれ自国に都合の良いように体制や法律を作り直し、数十年は細々と生きていくことになるのだろう。理想を求めた世界共通のものが生まれる余裕はないだろうし、誰も権限を持てないだろう。
そうなると、やはり今後の世界はこれまでの世界と同様に、国同士が小競り合いをしながら100年程やっていき、最後に大戦争する、ということを永遠に繰り返していくのだろう。残念だ。最後のチャンスは第二次世界大戦後の戦後処理であった。