今日も東京は猛暑日になるようだ。

 暑くなればなるほど、おかしな行動が多く見られるようになる。

 一つは、白い綿のフェイスタオル(温泉タオル)をマフラーのように首に巻いて首の動脈を温める行為だ。普通、首を冷やすことで全身をめぐる血液を冷やし体温を下げて熱中症を防ぐのだが、猛暑日になると一気にタオルを首に巻いて動脈を温める人が急増する。どうして?。

 もし汗をすぐに拭けるようにするためであれば、カバンやポケットに入れたり(小さなハンドタオルでもよい)、汗をたくさんかく屋外労働者であればベルトから下げたり腕に巻いたりすればよい。それなのに、なぜ冷やさなければいけない首を逆に温めだすのだろうか。余計に体温を高め熱中症になる危険性が高まる。マフラーはとても暖かいものだ。猛暑日には首を冷やしたほうがよいのであるが、温めるくらいなら何もせずにそのままのほうがよい。

 もう一つは、猛暑日になるとハンディ扇風機を使いながら街中を歩く人が急増するということだ。これまた私には不思議でならない。「一人ロウリュウ」をやる目的を一度聞いてみたいものである。猛暑日に外を歩いていて、突然風が吹いてくると熱風を感じ、暑さに耐えられなくなるだろう。熱風を浴びるより浴びないほうが楽であるのは小学生にでもわかることだ。利益を追求するメーカー側でさえ、猛暑日は逆効果であると注意喚起をしているのに、なぜやるのか?

 命にかかわることである。バカなことはやめたほうがよい。「周りがやっているから私もやる」なら、多くの人が信号無視をしたり泥棒をしていたら、自分もやるのだろうか。いや、本当にやりそうだ。