愛知の商業施設の女子トイレで、男子高校生が12歳の女子を盗撮したとして逮捕された。

 女子によると、個室の上からスマートフォンが見えたので店員に助けを求め、警察が来て逮捕となったらしい。高校生は、おなかが痛くて女子トイレに行ったと容疑を否認しているという。高校生のスマホに画像は無かった。

 もしおなかが痛く、すぐトイレに行かないと漏れてしまうという状況で、トイレが満室であった場合、通路で漏らすわけにもいかないから、異性のトイレに駆け込んで用を足す。これは全ての男性でも女性でもそうするのではないだろうか。商業施設の通路で大便をもらすほうを選ぶ人はいない。また、おばけを怖がっている人はカーテンが揺れただけで本当におばけに見えたりする。特に子供は見まちがいや勘違い、思い違い、嘘が大人に比べて多い(経験上)。

 電車内での痴漢同様、女性だから訴えをすべて信じて即「逮捕」というのは、警察はやめなければいけない。間違いだったらどうするのだろうか。「ごめんちゃい」では済まされない。責任を取ることは不可能である。今回のように、逮捕されると新聞に載りニュースでも流れ、SNSで全国に伝わり、(後日小さく「釈放された」との報道があったとしても)その人の一生が終わってしまう可能性もある。実際、女子高生から電車内で痴漢扱いされて教員が逮捕され、誤解のために翌日釈放になった教員のその後の人生がすっかり変わってしまったということがある。家族も苦労をしたようだ。

 今回の事件の真偽は別にして、女性が盗撮被害や痴漢被害を訴えたら即「逮捕」というのは禁止にし、女性から訴えがあった場合はとりあえず身柄を拘束するということにしたほうがよい。そして自白なり証拠が出たりした時に逮捕するのが自然な流れであろう。女性だって間違いはある。確認もせずに逮捕などやってはいけない。人権無視も甚だしい。独裁国家や大昔の話ではないのである。