日本女子サッカーは、ながきにわたってバトンをつなぎ、ようやく11年にW杯で優勝した。

 しかしその後のなでしこは、力が繋がらなかった。むしろ、優勝メンバーたちはチーム内の人間関係をめちゃくちゃにして去っていった。

 優勝メンバーは「自分」が優勝したかったという気持ちが強く、目的が達成できたのでもういいやという感じだったが、日本を代表することで大会に出場できたのにも関わらず優勝したらあとの日本のことは知らない、ではあまりにも薄情すぎる。日本が優勝した時点で、バトンは途切れてしまった。

「人を育てない者は、一代限りと思え」である。

 あれから13年、ゼロ(マイナス?)からスタートしたなでしこジャパンは、少しずつ力をつけてきた。日本選手は個々の体格やフィジカルでは他国選手に劣るかもしれないが、日本らしくチームプレー(戦略)の技術をできるだけ伸ばして強豪国に勝てるように練習をしてもらいたいと思う。海外で活躍している選手を集めただけでは日本は勝てないだろう。日本の勝敗は、チームプレーの速さと正確さで決まる。

 明日の「プロジェクトX」は、なでしこジャパンのようだ。考え方(視点)の異なる私は、見ないことにしようと思う。

 なでしこの現在のキャプテンである熊谷選手も優勝メンバーの一人だが、当時は若くて下っ端だったために、監督に対する先輩たちの言動や優勝後のなでしこ崩壊過程を悲しい思いで黙ってみてきた人物だ。人は涙の数だけ強くなれる。悲しみが多い程自分に厳しく人には優しくできる。彼女はキャプテンに最適だ。パリオリンピックでは良い所まで行ってもらいたい。