ホラン千秋、井上貴博が、いま、いちばん大切なことを、話して伝えます。「わかり合えないことをわかり合えている」「お互い忖度せず、正直に自分を出すことができる」そんな2人が、いま、いちばん大切なことを、生の声で話して伝えます。」

 テレビ番組のラテ欄に、平日毎日この言葉か書かれるようになり、とても目立っている。

 私の個人的な感覚なのであるが、このような内容、このような表現、そしてこのような手法が、私は最も嫌いである。突飛さで視聴者を誘い込む、 奇をてらった商業精神丸出しの幼さに、不愉快を通り過ぎて、かわいそうにさえ感じてくる。そこまで違和感を出して、見てもらいたいのか。

そして実際番組を見ていると以前と特に変わりもない。何かを訴えなければいけなくなったため、キャスターたちは自己主張が強く、温かみが消えて攻撃的に突っぱねた言い方にしている。そうしないと以前と同じくなってしまい、キャッチフレーズ通りにならないからなのだろう。見ていて不快になるようになった。なにもかもが、逆効果だ。そもそも、一番大切なことをテレビ局が決めて視聴者を誘導するものではない。何が大切化は、視聴者が決めることだ。

 まだ知識や経験が乏しい高学年の小学生に、どのようなラテ欄がよいか話し合わせると、このような言葉になりそうだ。ハッタリやかっこうをつけるのも、毎日になると嫌悪感を感じさせてしまうものである。視聴率稼ぎのためにやった幼い表現が、視聴者に違和感や不快感を与え、そして無理に吐き捨てるような恰好を付けた話し方をしなければならなくなったキャスター自身にも大きな重荷となっていることだろう。