女子バレーのオリンピック出場が決まった。

 トスの位置が不正確で、無理な体勢からアタックして取られ、相手に強打を打たれて負けるパターンの繰り返しだった。相手が迷うような時間差やブロード攻撃、バックアタックなど使わずに相手の高いブロックにむかって思い切り打つしかできないことも多かった。相手のアタックはスピードも速いが、打つ場所も日本選手がいない所に打ってくる。しかし日本選手は、相手のブロックがなくて思いきりアタックが打てる場面でも、相手チームの選手の真正面に打つため、取られてしまうことも多かった。サーブを失敗する選手も決まっているので、その選手の時には代えてもいいだろう。ライン際のコート内に落ちるボールを見逃すことも多く、迷ったら取るほうがよい。攻撃に自信が無いのであれば別だが・・・。とにかく欠点ばかりが目についた。本当に1億人以上いる中でのトップの十数人なのだろうかとがっかりしながら試合を見ていた。もちろん弱い相手には簡単に勝つが、上のチームとの力の差はあきらかだ。

 監督も選手達も、目標はオリンピックへの出場だったようだが、それは適切であり、自分たちは出場枠を獲得できるかどうかのレベルだとわかっているようだ。

 しかし国民の一人としては、オリンピックで3位以内に入れるくらいの実力をつけてほしいとも思うのである。今回のパリオリンピックにはもう間に合わないが、次のオリンピックに向けて自分たちの欠点を毎日8時間ぐらい練習したら、1年位で弱点ではなくなるだろう。そして2年目からは、背の低い日本選手が背の高い海外選手のブロックに向かって運に期待して思いきりアタックするのではなく、新しい攻撃もたくさん生み出して多くの攻撃(フォーメーション)をチームとして身に付け、3年目にはそれらのスピードと確度を極めるために毎日それらに6時間時間をかけ、4 年目には男子相手に勝てるように実戦練習をしてもらいたい。背が低くパワーもないという弱点を持つ日本選手たちは、これらを身に付けて、ようやく背が高くパワーもある上位の海外チームと試合らしい試合ができるのではないだろうか。アメリカや中国と同じような練習をしていては、絶対に勝てない。

 それから、もっと広く選手を招集して鍛えたほうがよい。世界大会やオリンピックになると、前回の試合で負けた選手と同じ顔ぶれの選手たちが招集され、やはり同じような負け方をしている。これほど日本には人材がいないのだろうか。期待できそうな中高生を集めて、若いうちから国として育成していくことも必要だと思う。