1年前に活動休止を発表し、活動をやめていた氷川きよし氏が、夏から活動を再開するという。

 「休止宣言」を使って、あれほど引っ張って騒ぎテレビにたくさん出させてもらっていたので、5年から10年位は戻ってこれないだろうと思っていたが、2年ももたずに活動を再開する。その程度の期間であれば、宣言などせずに勝手に休んで、また出てくればよいだけのように感じる。

 芸能界ではよく見られる手法だが、私にはどうも不快感、気持ち悪さが感じられるのである。誠実さや潔さ、爽やかさとは程遠く、ずる賢くて姑息な恥ずかしい行動だと思うが、歌手たちは堂々とそれができる。面の皮が厚いのか、私が小心者なのか。

 氷川氏というと、最後はストレートロン毛でレイザーラモンHGのような服を着て、「へのへのカッパ(?)」などと怖い程叫びながら歌っていた姿が印象的だった。話をしても新興宗教の信者のように攻撃的な物言いで、心配に思った。新たな気持ちでスタートを切るのか、それともこれまでのやり方を突き通すのか。憑き物が落ち、誠実に優しく振舞い、多くの人々が楽しくなるような言動や歌で、視聴者を楽しませてもらいたいものである。

 しかし、たとえ多くの人から受け入れられなくても自分自身の好きなように活動していくことは自由であり、もしそうであればそれなりの芸能活動が必要である(NHKの専属のような立ち位置ではなく、ファン対象のコンサート中心の活動など)。そうでないと、いわゆるミスマッチがおこり、テレビを漠然と見ている一般国民も、ましてや本人も不快で嫌な思いをすることになるだろう。お互いに、なんとか相手を変えてようとする必要はない。好き嫌いはあって当然である。今後、社会が秩序ではなく多様性を目指すのであれば、すみわけがいっそう大事になってくる。多様性とは、何でも認め好きになることを強制することではなく、(いわゆるドレスコードなども含め迷惑行為でなければ)お互いに否定せず、誰もが不快にならないように、マナー(思いやり)を守って振舞い、お互いに干渉しないことが重要であるように感じる。