「多様性」を浸透させる前に「自分勝手」との違いを、日本社会として明確化、共通化しておいたほうがよい。さもないと、具体的な場面で多くの衝突が起きてしまう。

「トランスジェンダー」や「性的マイノリティー」などの言葉についても、厳格かつ具体的な定義づけと適応範囲、スポーツや温泉、トイレなどの日常生活における整合性について国として明確にしておかないと、いつまでたっても意味なく議論や衝突が続く。

「個性尊重」や「人権」、「表現の自由」、「誹謗中傷」、「風評被害」等々、現実と詭弁の間で都合よく利用されるみんなが大好きな言葉についてはあいまいなままに突き進むのではなく、具体的な定義づけをしたり具体例を使って場面ごとに説明したりするなど、国民の共通認識を図っておくことが社会として必要であろう。