「セクシー田中さん」を描いた漫画家の芦原妃名子さんが死去した。

 それぞれの言い分はあるだろうが、日本テレビが吉本芸人やジャニタレなどの業界人ではない人、いわば素人に手を出さなければ、彼女が自殺することもなかったのは事実であろう。

 もう取り返しはつかないが、最低限日本テレビは、芦原氏との約束事や現場への伝達・確認などについて最後まで責任をもって行われたか誠実に検証をしてもらいたい。脚本家へのフォローも忘れずに。

 ドラマは面白く、全て見ていたので、残念でならない。

(追記) 日本テレビの誠実度を見るため、今晩23時からのニュースゼロを見てみた。この件についてはほぼすべてのニュースを報じ終えた25分頃に(TBSは23時7分頃の2つ目で報じた)、自分たちは本人(芦原氏)の了解を得て脚本を決定しているといった責任逃れ、自己弁護の羅列であった。ひどすぎる。なぜ、彼女が最後に脚本を書くことになったというのか。

 真偽は別にして、自分たちが原因で亡くなったのに放送時刻をずっと後回しにし(軽んじ)、死人に口なしで私たちは悪くないというようなことを自殺した直後に言うなんて、一般人の神経では到底できないことだ。ぞっとする。まさに「ザ・テレビ局」といった感じだ。政治家達と一位を争ってでもいるのだろうか。芦原氏がかわいそうすぎる。