自民党政治刷新本部の中間報告では、お金とポストの差配機能を切り離した政策集団を容認することになった。
ということは、数のまとまりを利用して、自分たちの政策集団の要望通りに総理が動かない場合は、わが政策集団の多数の議員たちは政府に協力しないという「暗黙の脅し」をかけることになる。これは、ポストの差配を禁止しても、総理の方から人事でその政策集団を優遇せざるを得ないしくみだ。何とおぞましい中間報告だろう。政治家の考える悪知恵は、我々一般国民には到底考えも及ばないことばかりである。
これでは国民主体の民主主義にはならない。派閥(政策集団?)の議員数、つまり派閥の代表個人の思惑一つで、何でも決まってしまうことになる。最終報告ではないので、まだ話し合いは行われるのかもしれない。普通の結論(国民の社会常識に合った合理的な結論)を、政治家の口で発表するのを一度でよいから見せてほしい。