レコード大賞をやっていると思い、テレビをつけたら、ano氏が「ちゅ、多様性」と言う局を歌っていた。

 最近、昭和の歌の番組が増えたが、50年後に令和の歌特集として、レコード大賞特別賞の「ちゅ、多様性」や紅白にも選ばれた新しい学校のリーダーズの曲が流れるのだろうか。エロや不思議ちゃんで選ばれているだけで、曲として歴史に残るとは思えない。

 他に平成後期や令和の曲で、どの曲が50年後に選ばれて放送されるのだろうか。ジャニタレグループの曲か。それとも坂道の曲か。同じようなメンバー構成、同じような衣装、同じような振り付けで、同じような曲を歌っているが、それらが歴史に残る曲とは思えない。

 50年後、平成後期や令和の歌番組は無く、昭和の歌番組として100年前の歌を放送しているように思う。日本の歌謡文化を数十年間破壊し空白にしてしまったのも、やはり(出演歌手を選定してきた)テレビ局である。

 ジャニーズの次は、吉本とテレビ局の関係が問題になっていくだろう。吉本芸人達の過去のパワハラやセクハラ番組は、ユーチューブに証拠として残っている。松本氏の発言がどうこうといったレベルの話ではない。ジャニーズ問題では、テレビ局は逃げ切ったが、今度の吉本問題では絶対に逃してはいけないと思う。逃がしたら、何でもありの社会になってしまう。

 なんとかして、日本を支配している2大悪、つまり政治とテレビ局を180度変えなければいけない。ではどうするか。それは国民が途中でやめることなく、政治とテレビ局が変わるまで声を上げ続けるしか、他に方法はない。あとは国民が道を選ぶだけだ。

 今のような政治家とテレビ局に任せていたから、高齢化や非正規問題が手遅れになり年金などの社会制度も期待できず、莫大な税金を捨てるような事ばかりし、メディア業界はパワハラ、セクハラ、忖度営業がはびこり、歌謡文化やお笑い文化のレベルを地に落としめることになった。これを続けていけば、保身や利益に際限はないためにさらに悪化していくだろう。現状維持ということはない。日本社会も環境問題と同じく手遅れのような感じがするが、今からでも方向転換をしないよりはしたほうがよいのかもしれない。

 今年に懲りて、来年は政治とテレビ局は少しおとなしくしたほうがよい。そして国民は、両者の改革に向けて何とか声を上げ続けてほしいものである。そのリーダー、先導役が必要であるが、今回は政治とテレビ局はそれができない。誰か適任者はいないだろうか。よくわからないが、日本学術会議はどうであろう。政府の犬でなければ、何とか頑張ってもらうことはできないだろうか。

 来年は、日本社会にとって、国民にとって良い年になってもらいたい。自分たちの社会が健全で安心できるものになれば、海外の問題にも真剣に対処していけるだろう。