議論において、ある提案に対して反対意見や不備を言うと、「それでは、代案を出してください」「代案がないのに言わないでください」という。このような発言は結構聞くので、議論における一般的な流れ、ルールになっているのかもしれない。
しかし、このように言うことはおかしなことであり、不適切であると思う。理由は、議論の目的が口喧嘩に勝つことではなく、みんなでよりよい結論を導きましょうというものだからである。「欠点がある、又はもっと良い方法がありそうだ。だからみんなでもう少し考えてみましょう。みんなで考えたほうが一人で考えるより、もっとよい方法が見つかりやすいでしょう」ということだ。「俺の意見に反対なら、多くの人の知恵を使わずにあなた一人で何とかしなければいけない」というのは間違っている。議論の目的が、ただの勝ち負けになってしまう。