今日の「ヒルナンデス」(日本テレビ)は「日帰りバスツアーin千葉」で、「俳優・水野真紀が参戦」と副題がついていた。

「参戦」って、どういう意味なのだろう。ゲストが観光地に行ったりおいしい食べ物を食べたりして旅を満喫する様子を撮影するロケである(もちろんギャラももらって)。それが、なぜ「参戦」なのか、よくわからない。

 とても大変なロケに参加するから「参戦」という言葉を使っているのかとも想像できるが、そうであれば、お金を払ってまで行くような楽しいバスツアーが苦しいものとテレビ局は理解したのだろうか。それはどうも信じがたい。バスツアーを企画している旅行会社も笑っているだろう。

 もしそうではなく、特に過酷なことに挑戦するような「参戦」とは全く別ものの楽しいロケではあるが、嘘でも「参戦」という言葉をテレビ欄に書けば多くの人が騙されて見てくれるだろうという、詐欺まがいの番組作りをしているといった想像もできるが、公共の電波を使い全国に向けてそこまでやるかとも思う。あるいは言葉を知らず、単に国語力の問題なのか。

 いずれにせよ、テレビ局員が感じたり考えたりすることが、私にはわからない。どういう基準で採用試験が行われ、どういう人達が働いている所なのだろうか。一度、テレビ局の中や制作現場を見てみたい。人を見れば、およそのことがわかる。そうすれば、ジャニーズ問題やジャニタレ優遇措置、過度な演出や視聴者のだましなど、テレビ局の全ての不思議が繋がり、腑に落ちる感じがする。