NHKの「あさイチ」で、靴下の特集をしていた。
冷え性の人は保温効果の高い靴下がよいということは常識のように言われるが、果たしてそうだろうか。
わずかでも発熱している物(や、足先などの場所)を綿などの布で覆うと熱が逃げにくいのはわかる。しかし、徐々に温度が下がっていく物、冷え切ってそれ自体が全く発熱していない物に綿などの厚い布をかぶせても、それ自体が発熱するようにはならない。
私は重度の冷え性なので軽度の冷え性の人のことはよくわからないが、20度くらいの部屋の中にいる時、重度の冷え性で足先自体が発熱しておらず冷え切った状態、あるいは風呂上りでも徐々に足先が冷えていく状態の人が、いくら厚い靴下を履いてもその靴下の中に冷たい、あるいは徐々に冷たくなっていく足があるだけである。
(重度の冷え性の人に)靴下の話をするのは意味がない。テレビや雑誌などで、冷え性の人には保温効果のある靴下がよいという前提で、靴下の特集をよく目にするが、軽度の人(足先の温度が徐々に下がっていかない人、つま先自体がわずかでも発熱している状態の人?)にはこのようにすればよいなどと、対象者を明示しなければいけない。そうでなければ、冷え性の人すべてが対象の対処療法と受け取られ、重度の人にとっては「あれ?どういうこと。ちがうよ」となってしまう。