本日派閥の政治資金問題について、安倍派の座長が「キックバックはあったと思う」と発言したが、「誤解を与えたということで撤回する」と発言を撤回した。

 「キックバックはあったと思う」と話したから国民はその通りに理解したのに、国民が誤解したから撤回し、もうなかったことにするという。国民はどこを誤解したというのだろうか。あとで撤回すれば、発言したことをなかったことにできるのか。それは物理的に不可能なことである。

 政治資金規正法に違反しても、ばれた時に修正すれば政治家なら無罪なのだろうか。

 悪事がばれた時、政治家が過ちを認め、罪を償うまでテレビ局が追及し続けないから(1、2回報道して許すから)、政治家はいつまでも悪事を続けるのである。学校内でのいじめでも、周りで見ている者が止めなければ、見ている者もいじめを認めたことになるし、いじめる側も罰を受けないのでやり続けてもよいと思っていつまでも続ける。「今後もしっかりと仕事を続けることで責任を取りたい」、「修正したから違法ではなくなりました」、「『誤解を与えたこと』を謝罪する」「説明責任を果たしていきたい(うそや詭弁、自分の都合を何十回話しても、不適切な事象の責任をとることにならない)」等々、政治家特有のおかしな表現もテレビ局が徹底的に批判しないから、政治家たちは免罪符のように使っている。

 テレビ局は、マイナス以外のことはできないのだろうか。テレビ局と政治家、どちらのほうが悪か悩んでしまう。日本における二大悪が、日本国のかじ取り役とその広報マンとは、なんとも悲惨な国だと思う。