宝塚歌劇団の演出家である植田景子氏が自分のInstagramに、「私の周りにあるリアルではなく、メディアによって脚色された上部の虚構でしかない。事実でない事が、さも事実のように世の中に広がっていく怖さと、何も言えない虚無感…。」などと投稿した。

 演出家の前で、いじめ(相手が嫌だと感じることを継続的に行ったらいじめとなる)や後輩への暴言を吐くわけがないだろう。亡くなった人と同期の人のインタビューなども放送されて実態が明らかになりつつあり、劇団員全員とスタッフを対象に聞き取りも始まったというのに、表面しか見てこなかった演出家がこのような発言をすると、自分をおとしめることになる。気持ちはわかるが、身内が何とかかばおうとしてはいけない。だから、他人の第三者委員会に任せることが重要だと言われているのである。

 演出家というものの認識や感性に驚いた。

 

〈追記:11/22日〉会見後に雪組生と新理事長、プロデューサーが集まって話し合いが行われ、幹部が「いじめはあったのでしょう。一昨日の会見では言いませんでしたけど」、「今回の件を認めれば、これまで起きていた全てを認めることになる。宙組の上級生だけでなく、生徒全員を守るための判断だった」などと話したことがわかった。演出家だけが蚊帳の外にいて、願望に基づいた不適切な批判をしている。早く撤回し、マスコミではなく劇団を批判して、劇団の改善に努めたほうがよいだろう。

〈追記:23日〉労働基準監督署が22日に歌劇団に立ち入り調査を実施。植田氏は、労基に抗議でもしたほうがよいだろう。