今年のNHK紅白歌合戦の初出場は、ごく一部で盛り上がった人やテレビ局が作りあげた人など、偽物(実力に乏しい一過性の見世物)が目立つ。大みそかは、いい歌だなあとしみじみ思えるような曲を家族で見たい。
ここ十数年は、歌番組でテレビ局がジャニタレと坂道ばかり取り上げてきたために、昭和時代のように多くの良い曲が生まれる土壌ではなかった。歌謡文化にとっては空白の十数年と言える。ジャニタレや坂道の曲は、懐メロとして繰り返し聞くようなものではない。だから、紅白に出せる歌も昭和のものかキワモノしかない状態だ。
テレビ局はいろいろな面で心から反省し、来年からは公平・公正に、そして謙虚に、番組作りを行ってもらいたい。そのためには、視聴率絶対主義の思考を変えなければ、絶対にできない。