昨日の宝塚歌劇団の会見をうけて、今日の情報番組ではどのキー局も一斉に詳しく報じている。
司会者やコメンテーター達は、「変えていこうという意思が感じられない」、「聞き取りを拒否する人も多く、みんなで隠そうとしている」などと批判をしていた。その通りだと思って聞いていた。
しかし、そもそも第三者委員会による調査そのものをかたくなに拒否し、ごまかして終わらせられる「自主検証・自主提言」を、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」でやってしまったテレビ局がそれを言うかと思う。宝塚歌劇団会見に対するテレビ局による批判は、すべて自分たちに当てはまることだろう。
ジャニーズ事務所も日大も宝塚も、少なくとも第三者委員会に調査を行ってもらった。テレビ局はそれすらもせずに、逃げ切ろうとしている。そして、他人の悪事を徹底的に批判することで自分たちを正義の組織のように見せて、国民や社会をだまそうとする。テレビ局は、他にはないレベルの異なる「悪の集団」だと思うが、私は間違っているだろうか。
テレビ局は国民に情報をコントロールして伝える仕事なので、自分たちの悪行報道を世間から隠せる唯一の組織である。議員定数の削減など、自分たちが不利になる法案を作らない政治家たちと同じ構造だ。だからテレビ局と政治家はどこまでも悪くなっていける。どうすればよいだろうか。