高岡市長が公務でアメリカに行く際に高額のビジネスクラスを利用したことについて市民から批判が上がっていたが、本日改めて「ご批判いただいた声と賛同いただいた声の両方、私は真摯に受け止めなければいけないと思っています。(中略)必ずや高岡市の市民の皆さんに今回の訪問を理解いただけるように努めてまいりたいと思っております」と会見で語った。ちなみに前回は同行者も含めて全員がエコノミーで、旅費は一人当たり今回の6分の1だった。
賛否両方の声があるというが、重要なのはその割合である。両方とも真摯に受け止めるというなら、その割合を公表しなければいけない。仮に賛成が身内か部下の1人である場合、同等に受け止めることは不適切であろう。政治家は、市民や国民に対して煙に巻くような詭弁を語るのは禁止であったはずだ。
節税感覚がなく高額な出張をしているという行動(事実)が不適切であり、市民の手本となるべく市長としてふさわしくないと市民は非難をしているのである。「必ずや・・・」というのは、私には市民に喧嘩を売っているようにしか聞こえないが、市民はどうなのだろうか。いづれにせよ、市長は何を言おうと事実は変わらない。
エコノミーで行ったら仕事がきちんとできなくなるような健康状態や精神状態の人は、公的な仕事を行う職業には向いていないと思う(ちなみに到着当日は、空港での簡素なセレモニーだけであった)。また、エコノミーで行ったら相手から馬鹿にされるという考えであれば、それは愚かな発想で、「世界で最も貧しい大統領」として知られているウルグアイの大統領はバカにされず、世界から尊敬されている。エコノミーで行って堂々と対等に仕事をする姿勢を相手に見せつけ、相手の貧しい考えを変えて帰ってくるくらいの覚悟を持ってもらいたいものである。