ジャニーズ事務所は、テレビ局内での性加害について「そのような事実はありません」 と否定しているが、なぜそう断言できたのだろうか。

 数十年間、喜多川氏がテレビ局内にいる間は常に誰かが喜多川氏に付き添っていたのだろうか。トイレや打ち合わせなどで喜多川氏から離れることは絶対になかったのだろうか。事務所側が、「そのような事実はありません」と断言できるほどの確証を得ることは物理的に不可能である。それなのに、なぜ断言できたのだろう。これでは、単に嘘つきの信用できない会社ということになる。

 会社が、単なる妄想や願望を事実として世の中に公表することは不適切なことである。友達同士の世間話ではないのだから。(旧)ジャニーズ事務所は、会社としての体を成していないように感じる。