藤井聡太氏が八冠に輝いた。

 そのニュースを見ての一番の印象は、彼が色紙に筆で書いた「八冠」という文字だった。正直に言うと、生まれて初めて筆を持って書いたような文字だった。

 棋士は、筆で扇子や色紙に文字を書いて販売もするので、筆で文字書くことも仕事の一部と言える。それならば、せめて筆で高学年程度の文字は書けるようにしたほうがよいと思う。

 

 私の勝手な思いであるが、棋士も将棋だけではなく仕事の一部になっている習字をはじめ、お茶や簡単な着付け(着物の身だしなみ程度)、歩き方やお辞儀などの所作といった教養についての研修を、日本将棋連盟で年に2,3回程度行ったほうがよいと思う。