会見時の井ノ原氏の発言にはずっと違和感を感じていた。彼が東山氏より問題だと思っていた。実際の内部事情や社員のことも詳しく知らず、調べず、身内を信じ切り、今はみんなきちんとやっていると、結果的に誠実ぶって嘘を言う。日大アメフト部員を信じ切る理事長を見ているようだ。そして、2回目の記者会見の司会者と多くの記者たちの拍手にも恐ろしさを感じた。
テレビやネットニュースでも多くのタレントやメディア関係者、専門家などの意見を見聞きしてきたが、誰も何もわかっておらず、何も感じず、これでは本当のメディア改革など無理だなあと思っていた。
しかし、初めて的確に物事をとらえ、改革の希望を感じられる記事を目にした。「プレジデントオンライン」で瀬村まりも氏が書いた2回目の記者会見についての記事である。全く周囲に流されず、これまでの慣習にも影響されず、アンテナを高くしながら冷静かつ客観的に正論を組めるまともな人が、メディア業界の中に1人でもいたことに安堵した。
会見場に集まり、あの司会者や井ノ原氏を擁護して拍手をしていた数百人の記者たちは、自分の無能さを認識できたであろうか。