女子バレーのパリ五輪予選で、日本が勝ち進んでいる。残る2チームは、日本よりも世界ランキングが上だ。明日はランキング1位のトルコである。今まで通りにやっていては勝てないだろう。

 このままではスパイクはブロックされ、それによって相手コートに軽くトスをするようにかえすことが多くなり、相手が打ったスパイクはとれず、サーブミスは増え、どんどん差がひらいていく感じがする。

 真鍋監督は攻略の鍵を聞かれ、「世界ランクは1位。見ての通り、高さパワーはダントツに1番いいチーム。反対に何か私にアドバイスがあったら教えてください」と語った。

 そこで、これまでの日本の試合を見ての明日の対策を考えてみた。相手のブロックが2枚跳んでいる所に力づくでスパイクを打ってブロックをされるのではなく、クイックやブロード、バックアタック等必ず相手が迷う(相手ブロックが分散するような)攻撃をしたほうがよい。相手ブロックが跳んでいる所でまともに打ってもトルコやブラジルにはまったく通用しないだろう。

 次にサーブで決めようとしないほうがよい。サーブによって点を取ったり相手の守備を大きく崩したりする回数とサーブミスの回数(相手の得点)を比べると、後者のほうが多い。8割程の力で確実に相手コートにボールを入れることが、特にトルコやブラジルにはそのほうがよいと思う。

 それから、相手コートにトスをするように軽く返すのはやめたほうがよい。日本はあまりにもこれが多すぎる。どうぞスパイクを打ってくださいと言っているようなものだ。思いきりスパイクができない時でも腕を振って奥のほうにでも返したほうがまだよい。相手へのトスはだめだ。

 上の3つができ、しかも流れが日本に来れば、勝つチャンスも出てくる。トルコかブラジルのどちらか1つにでもよいから勝ってもらいたい。