テレビ局は、「タレントに罪はない」というスローガンをかかげて反撃に出てきた。

 この表現や思考は適切ではない。タレントがどこの事務所にいるかということが問題ではなく、ジャニーズ事務所によるテレビ局への脅迫(局側からすると忖度)によって、テレビに出られるようになり、その後も異常なまでの多くの番組に出演できるようになったタレント達である。不適切で違法まがいの方法によって今の地位を獲得したタレントをそのまま使うのではなく、一度清算しなければいけない。だから、すでにジャニーズ事務所を退所したかどうかは関係ない。こう書くと、「才能があったから人気が出たのだ」と反論するかもしれないが、歌や演技、コメンテーター、キャスター、レポーター、旅番組のゲストなど、どれか平均レベルの能力のあるジャニタレはいるだろうか。ジャニーズ事務所だから、彼らは番組に出られてきたのである。大河ドラマの主役や大きな歌謡祭の司会、キャスター、レポーター、コメンテーター・・・など、誰が素晴らしいと思うだろうか。

 具体的には、ジャニーズ事務所を解体し、ジャニタレ達は他の芸能事務所に分散し、一からスタートさせるのがよいと思う。忖度営業時代にデビューし多くの番組に出られるようになり、現在は他の事務所に移った元ジャニタレ達(ベテランのOB達)は、忖度営業で手に入れた今の地位(番組やコンサート、SNSなど)をすべて離れ、1年程謹慎するのがよいだろう。その後、自らの才能や力で一からスタートするのが筋ではないだろうか。それでも一定のファンは離れないため有利には働き、一からのスタートではないだろうが、それは仕方ない。不正まがいの方法で(ジャニタレではなくジャニーズ事務所が悪いのであるが)、有名芸能人になった場合は、デビュー前の状態に戻さなければいけない。裏口入学で大学に入った学生は、入学を取り消される。不公平な不正ルートで入学したのだから当然のことだ。これといっしょである。

 不適切なルートで人気タレントになったジャニタレ(元ジャニタレも含む)をこのままテレビに出演させ続けるのは、よくないことである。