ジャニーズと関わってきた年配の芸能人たちも当時の実態を話し始めたり、新社長の東山氏のジュニアに対する態度などについて語るタレントも出てきた。
一方、ジャニーズへの批判を、「いじめだ」「ジャニーズたたきだ」と、またCMを降りた企業に対して「正義ぶっている」などと表現する芸人も出初めてきてた。事実に基づく健全な批判や契約における権利の行使に対して、こういう論点外しのような感情論を言うことから、炎上や口喧嘩が始まるのである。的外れな感情論は、焦点をぼやけさせ、議論を混とんとさせる(悪いことをしてきた人々を逃がす)ことになる。無責任なコメンテーター達は軽率な発言は控えなければいけない。
7日の会見後、実態を知る多くの(ベテラン)芸能人やコメンテーターをやっていない弁護士、内外の独立したメディアの人々、海外の専門家等々、この問題について多くの人々の話を聞いてきた。それを受けての私の結論は、ジャニーズは解体(解散?)したほうがよいというものだ。所属タレントたちは、分散して他の芸能事務所に入るのがよい。仮に受け皿として新しい事務所を作ったとしても、今のジャニタレがたくさんいるとそこが権力を持つので、必ずテレビ局による忖度が生じる。そして徐々に、事務所からテレビ局に対して「お願い」→「脅し」→「命令」となっていくだろう。だから、ジャニーズ事務所の解体というか解散(事務所を無くすること)がベストだろう。被害者への聞き取りや補償は第三者委員会が行う。メリー氏はお金を出すだけにする。そうするとすっきりするし、過去を清算できる見通しが立つ。
東山氏や井ノ原氏は、「能力があって頑張ったから売れたのであって、忖度だけでは売れない」という趣旨のことを話していたが、そうであればジャニタレ達は他の芸能事務所に分散し、ジャニーズ事務所という看板に守ってもらわなくても、売れるだろうから問題ない。彼らの言葉が詭弁だったとしても、新しい事務所の人が頑張って売り出してくれるだろう。タレントが一か所に集まってしまうと、必ず要求や忖度が生まれる。
今日のNHKの「うたコン」にもジャニタレが出ていたが、「あのジャニーズ事務所の人たちだ」、「過去の幹部たちが作り育ててきた人たちなんだ」と思うと、凝視することができず画面から目を背けてしまった。下を見て歌だけ聞いていた。別にそのジャニタレの人たちが嫌いなわけではないので、うつむかれるようなことをされる彼らがかわいそうに感じたし、そんなことをする自分に対しても嫌な思いがした。それでも、明るく元気に踊る彼らを私は見ることができなかった。人の感情って、そういうものなのだろう。
ジャニーズは解散しかないと思う。それが誰にとってもベストの判断となるだろう。