ジャニーズ事務所の会見が終わった。前回のブログでも書いたが、やはり新社長になった東山氏による過去の性暴力が問題となった。それについて東山氏は、「記憶にない」「あったかもしれないし、なかったかもしれない」などと述べた。

 ここに書けないようなひどい性暴力をしていたとしたら、覚えていないわけがない。あるいは日常的に同レベルの性暴力を行っていたから、具体的な1つ1つの行動は覚えていないかのどちらかであろう。彼の中に残っていたわずかな理性が、「やっていない」と断言させなかったのだと思う。

 この問題について東山氏は、(自分の行為による)被害を訴えている人たちと対話していきたいと述べたが、それは絶対にいけない。もみ消したい加害者側と弱い立場の被害者側を直接話合わせると、加害者側は詭弁を使いながら丸め込み(しかたがなかったことのように当時の自分の気持ちを話し)、最後に「ごめんなさい」の一言で済まそうとする。喜多川氏の場合と同様に第三者の調査チームが東山氏の性暴力について調査し第三者が提言を公表しないと、犯罪行為がもみ消されてしまう。

 新社長であり昔怖い先輩であった立場が上の加害者と、弱い立場で弱っている被害者を直接合わせて対話などさせては絶対にいけない。喜多川氏と異なり、東山氏はまだ生存している。法的な処罰も視野に入れて、第三者が調査をしなければいけない。手遅れにならないように、メディアにはきちんと対応してもらいたい。