日本テレビ「zero」で、中学の時に男性から性被害を受けたという人のインタビューをメインに報道していた。
なぜ、いま。非常にまずい。「ジャニーズで起こっていたことは珍しいことではないから、テレビ局は黙認していたのだ。一般にあることだからそんなに騒ぐな」と暗に主張しているように感じられる。
今問題にされているのは、歴史に残るような長期にわたる広範囲な性暴力が引き起こされてしまった土壌、仕組みについてである。なぜこの犯罪をすぐに止められなかったかということである。だから、見て見ぬふりをすることで喜多川氏の犯罪を助長させてきたメディアの姿勢やメリー氏の態度が問題になっているのである。
テレビ局は早くも論点ずらしに取りかかったように見える。それは、今回の大事件における自分たちの反省が弱いために他ならない。テレビ局は今回の事件の性質や重大さが本当にはわかっていないのかもしれない。