富士山の上のほうが、焚火をしたり立ち入り禁止区域や通路脇で寝たりなど海外からの旅行客による弾丸登山で大変なことになっているらしい。
富士山は、登るというより下の湖あたりから見るために行くことが一般的で、登る場合はある程度トレーニングしたり周到な計画を立てたり服装や装備品を購入したりしてから行くイメージである。しかし、海外からの旅行客は富士山は頂上まで登るものだと思っている人が多いのではないだろうか。富士山に関する情報発信がうまくできていないと思う。
国体の登山でも優勝した経験のあるものすごい技術と体力を持つ登山家を知っているが、その人が国内で登れなかった唯一の山が強風時の富士山だったという。強風時ではないにしても、他の山に比べると、天候の急変や温度の低下、気圧、登山道の状態や距離など、富士山は危険性がたくさんある山なのだろうと思う。普通の一般人が気軽に行って頂上まで行くような山ではない。
政府や旅行会社、メディアなどは、富士山の美しさのみではなく、どんな山なのか、どんな危険があるのかなどといった実態や富士山登山におけるルールをもっと発信しなければいけない。登る人には登山道入り口で、危険性を知らせルールを守らせるための誓約書を提出させることも一つの方法であろう。
動画を見ると、立ち入り禁止区域で夜に寝ている中国人にパトロールの人が注意をしたら、周りに登山客がたくさんいる中で逆切れして大声で叫び続けているものもあった。その中国人の団体が今後日本にたくさんやって来る。富士山登山は簡単ではない。装備もそれほどないだろう。下の湖あたりから美しい富士山を見てもらいたい。