テレビ朝日の玉川徹氏が、DJ SODA氏を責める声に対し、「じゃあ海とか行って露出の多い恰好をしていたら、触られても自業自得なんですかね」と発言。

 海に行く人が有名人と一般人では状況が異なるし、浜辺を歩いたりだまってすわっているのと興奮状態で音楽フェスでは状況が異なる。それらを一緒にして(同等に比較して)話を推し進める彼の論理は結論ありきの話のすり替えであり不適切である。彼女は有名人であり、場所は盛り上がっているトランス状態の音楽フェス会場であり、そこで水着のような服装で観客と触れ合うためにステージから降りて観客に近づいた。一般人が海水浴にいるのと同じところは一つもない。どこからこの発想(海のたとえ)が生まれるのだろうか。何でも言えばよいというものではない。あまりにも国民をバカにしていると思うのだが、実際ほとんどの視聴者は何とも思わず納得しながら聞いているのだろう。

 日常人と話をしていると、このようなすり替えというか、非論理的な話を非常に多く耳にする。人間の論理性の限界なのだろうと、訂正することもなくいつも聞き流している。しかし、玉川氏は電波を使って全国に言葉を発信し世論を操作できる立場の人である。あり得ないおかしな論理は許されない。これからも彼はこの能力を持って、全国民に様々な意見を発信していくのだろう。

 彼だけではなく、内容云々以前の論理自体がおかしい意見がテレビの中にはあふれかえっている。これが現実である。このような世界で人々は生活している。

「もう、どうにでもなれ」という思いである。