北朝鮮が弾道ミサイルを発射したが、複数に分離して落下した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、衛星打ち上げの失敗を認めているとのことだ。
ある国や人が、ミサイル攻撃や殺人など何かよくないことをした時、(その国や本人は)「認めているとのことです」とメディアは報道する。この報道の仕方に違和感を覚える。
事実があり、法やルールに即して加害者が非難や罰を受ける。それだけであろう。ニュースでは事実を報じ、本人がとぼけているかどうか、どんな言い訳をしているかなどを、いちいち国民に伝える必要性が感じられない。国民や被害者には関係のないことだ。誰がどんな嘘や詭弁を言おうと、事実は変えられない。メディアは事実(現象)のみを伝えればよい。
認めなければもしかしたらなかったことにできるかもしれない、あるいはごまかしきれるかもしれないといった考え方を世間に広げるような報道の仕方が、加害者側が否認したりとぼけたりする流れを作ることになり、ひいては一般の犯罪やロシア、中国、北朝鮮などを助長させることにつながるのではないだろうか。