「閣議決定」と「首相の独断」、何が違うのだろうか。

 しかし、同じだから予算委員会や国会での議論が大事だというのも違う。党の人数が決まっており最後は多数決なので、そこでの議論の前にすでに結論は決まっている。仕事が無くなるから、仕方がなく無意味な演技をしているように感じられる。

 日本は民主主義で国会議員は国民の代表といわれるが、国会議員は国民の意見ではなく党の意見によって動くから民意は国政に反映されることはない。そして、「国民に丁寧に説明していく」(=「結論は変えませんよ」)の一言で、すべてを推し進めていく。

 日本の政治は、全てとは言わないが、茶番劇が多すぎる。まずは、いてもいなくてもどうでもよい議員、いては国益や国民のマイナスになる議員、莫大な国税を無駄にする議員、二世・三世・四世議員、独裁議員などは排除し、少数精鋭の国会議員にしたいものである。その実現のためには、地域ごとに投票をするのではなく、例えば日本のため、国民のために議員になってもらいたい人をすべての立候補者から選んで5人程度投票できるようにし、上位150人位を国会議員にするのがよい。地方ごとにその地域での立候補者の中から選ぶと、立候補者の能力ではなく、選挙活動の時にニコニコして人柄がよさそうだったという一時的な印象をはじめ、血縁関係、これまでの繋がりなど、国民は国益と関係のない判断基準で重要な国会議員を選んでしまう。

 それからもう一つ、党はいらない。当選した議員は個人の考えで誠実に行動できるようにしたほうがよい。党があると、真の民主主義は成立しなくなる。議員が勉強をする場として、議員の誰でもが自由に参加でき何の拘束力もない純粋な勉強会は大いにやればよい。

 さらにいえば、参議院は芸能人やスポーツ選手ではなく、全員専門的立場の人がなるようにするのはどうだろうか(副業でもできるようにする)。そして、参議院の力を大きくし、参議院で反対多数であれば廃案とするようにするのがよいと思う。もし衆議院での法案が本当に適切であれば、参議院で否決されることもない。