日大アメフト部員が逮捕された事件で、大学が学内の対応を検証する調査委員会の設置を決めた。
ジャニーズ事務所と同じ発想である。できればもみ消したい、被害を最小限にとどめたいと考える責任主体が身内で調査委員会を設置して自己弁護の、あるいは責任を軽くするような報告書を作り上げて、さらに悪事を働こうとする。やることが逆である。本当に真実を明らかにしたいのであれば、日大に関係がなく捜査権もある警察に任せればよいだろうが、それでは嫌なのか。
7万人以上もいる普通の日大生や卒業生を守るために日大が今すぐやることは、身内の調査委員会によるごまかしではなく、理事長をはじめ今回の事件に関わった理事、過去や現在のアメフト部に関わりのある印象の悪い理事を含めすべての理事が、責任をとるために、今後の日大のために身を引くことだろう。新理事メンバーはすべて外部から集め(国立大の学長経験者や大企業トップなど)、新たな教育・研究機関としてスタートを切ったほうがよい。けじめをつけ、新しい大学に生まれ変わらなければ、今後いつまでもダークなイメージが付きまとってしまうだろう。