なでしことスウェーデンの試合のニュースを見たら、試合後、なでしこ選手はみんな泣き崩れていた。

 負けて泣いている選手は、日本以外でいたのだろうか。なぜなでしこは泣くのだろう。考えてみた。私の個人的な印象であるが、なでしこは技能は高かったが意欲(積極性)が8割、他国は技能はなでしこより劣るが意欲が10割といった感じがした。なでしこが思ったりやったりする「全力、戦意」と他国のそれとは異なるように見えた。8割だから過度な緊張をする余裕もあった。仮の話だが、負けたほうの選手は懲役20年などとなっていたら、なでしこも最初から過度な緊張などしている暇もないために最初から実力を出せたであろうし、120%の闘志でプレーしたことだろう。後半20分で目が覚めても遅かった。

 泣くのは、甘えやそれをできる余裕がある人だと思う。命をかけて全力で戦って負けた人には泣く余裕も何も残らない。それこそ呆然となるだろう。泣き崩れるなでしこをスウェーデン選手が慰め、それを美しい姿だと各国のマスコミが取り上げる。弱い幼子が慰めてもらっているようで、恥ずかしく、みじめな姿だった。日本の代表として、負けても誇りと日本魂、侍魂はもち続け、自分自身に対する怒りを心の中で燃えたぎらせながら、堂々とグランドを去ってほしかった。すべてが甘い、と言ったら酷なのか。

 とにかく、様々な観点から今回負けた要因を詳細かつ正確に分析し、同じミスを繰り返さないことが重要である。