ジャニーズ問題について、国連人権理事会専門家による調査報告会見が行われた。
「タレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」
「日本のメディア企業は数十年にわたり、この不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている」
など、私がこのブログでずっと追及してきたことと、おおむね同じ内容であった。
今回の調査内容を踏まえて、来年の6月に報告書を国連人権理事会に提出するという。日本では、いくらこのように発表しても、加害者側のメディア企業(主にテレビ局)、ジャニーズ事務所、ジャニタレは、口で嘘の反省の弁を述べながら、これまでの責任を一切取らないでこのまま終わらせようとしたり、国民が早く忘れてしまうようにジャニタレをあらゆる番組にどんどん出して国民の感覚を麻痺させようと必死である。
今回の調査報告会見についての世界での報道の仕方は日本のマスコミ報道とは異なっており、この期に及んでまだ日本では報道しない部分もあるという(国連理事会から発表された英文を丁寧に説明した動画あり)。加害者側だから当然なのかもしれないが、大騒ぎになった当初、各テレビ局は反省の弁を述べておきながらのこれでは、全く信用ならない。
この問題の処理を、長年ジャニーズと癒着関係にあり、まだ調査中で事務所もけじめをつける前の現在でもジャニタレをテレビに出演させまくっているテレビ局に任せては、ますます状況が悪くなるだろう。今後も、国連人権理事会はテレビ局の果たしてきた役割やジャニーズ事務所、事件を知っていて黙認、ほう助してきたジャニタレ達を徹底的に調べ、国連において全てを白日のもとに示し、日本のテレビ局や芸能界の闇を改善してもらいたい。
テレビ局に淡い期待を抱いてはいけないと思う。今回の会見を短く報じたあるテレビ局のニュースでは、最後のまとめとして司会をしていた局アナが、承服しかねるところもある旨のことを口にした。まだ自分たちがやってきた罪の大きさを理解できていない。というよりも、我々は関係ない、我々を責めるなという態度だ。このような所が自分や他人を改善できるわけがない。テレビ局に反省や改善を期待するなどとんでもないことで、ごまかしや嘘を通り越して攻撃性をむき出しにして向かってきているのである。別の局の夜の情報番組では、1つ1つのニュースについてコメントを述べたりコメンテーター達で話し合ったりしていたが、この国連の会見のニュースの時だけはそれがなく完全にスルーしていた。その理由は、ジャニーズ事務所への忖度しかないだろう。あからさますぎる。普通のワルであれば、国民から非難を浴びないように一言ぐらいはどうでもいいような一般的なことを言ってごまかすと思うのだが・・・。テレビ局の言動(本心)はいまだに変わらず、覚悟さえ伝わってくる。
今回の報告書では、あまり効果がなかった。来年の6月、ほう助も含めた加害者側全員に、「参りました」、「あきらめて改心します」といわせるほどの報告書を、国連には期待したい。それがなかったら、長年にわたる多くの犠牲者は報われないだろうし、人数的にも期間的にも唯一無二の歴史に残る大きな性犯罪をもみ消した国となってしまう。そんなことはだめだ。