テレビ局は、視聴率さえ取れれば何でもやると私は思っている。
今、広末涼子氏が不倫や離婚で問題になっているが、本音で言えばテレビ局は視聴率のために今すぐにでも広末氏をどこの局よりも先に自局の番組に出演させたいと思っているだろうし、その機会を虎視眈々と狙っていると思う。違うだろうか。こういった最も影響力のあるテレビ局の行動が、日本の社会(政治家も含む)に「責任をとらなくてもよい」「詭弁を言えばOK」という風土を静かに確実に植え付けていくのである。
どこのテレビ局が、我慢ができなくなって最初に手を出すか、注視をしていきたい。それによって各テレビ局の本質もわかってくる。
〈追記7/28〉元卓球選手の福原愛氏が子供をめぐって、元夫との対立が激化している。お互いの心情は別にして、法的には福原氏が不利のようである。少し前、卓球の試合をテレビ東京で放送していたが、解説者として何度も福原氏が出演していた。まだ問題が解決しておらず、世間の風当たりも強い中、なぜテレビ東京は彼女を出演させるのだろうかと、私は驚きを持って番組を見ていた。テレビ局が出演者を決める際の判断基準は、①視聴率を稼げるか ②グレーの人物を他局よりも先に出演させて話題作りができるか、③癒着相手を守れるか、の3点であろう。こう考えると、テレビをつけるといまだにジャニタレばかりの現状も含め、すべてが納得できるのである。しかしテレビ局に求められる本来の基準は、この3つではないはずである。高学年の小学生や中学生に聞いても、この「3つはだめだと思う」と言うだろう。次に卓球の世界大会が行われた時には、さすがにテレビ東京も福原氏を出演させず、前回出演させてしまったことに対しては知らん顔をして、何事もなかったようにやり過ごすのだろう。やりたい放題やって、あとは知らん顔。これがテレビ局だ。政治家と何ら変わらない。このままで、よいのだろうか。