ドリフターズや明石家さんま氏、やすきよの漫才など、おかしいから笑っていた。
しかし最近のお笑い番組は、大学生の飲み会のような身内のバカ騒ぎで身内同士が大笑いしたり、おかしくない普通の発言に対して身内同士で大笑いしあうような傷の舐めあいだったり、芸人の普通のセリフに対してテレビ局が前もって録音していた集団(観客?)の大笑いの声をバックに後付けで挿入したりするような笑いだけになってしまった。
それを傍(はた)で見ている番組視聴者の若者は番組の雰囲気にのまれ、結果笑いを強制させられる。中年は苦笑い、高齢者は白けてテレビを消すのではないだろうか。
「おかしいから笑う」という当たり前のことが、テレビから無くなってしまった。才能を育てたり見つけたりすることをやめ、楽をして儲けようというテレビ局と吉本の姿勢の結果だろう。テレビ局は、歌番組も大河ドラマも旅番組もバラエティもジャニタレさえ出しておけばいいだろうというのが見え見えだ。テレビ局は番組作りに手を抜きすぎで、そのしわ寄せが視聴者に来ている(もしかしたら最近の番組スタッフも全力で取り組んでおり、単なる能力、実力の問題なのかもしれない)。昭和の頃は歌番組もバラエティに富んでいたし、ドラマには俳優を使って作りこんでいたし、バラエティ番組も面白い人を使っていたのだが・・・。テレビ局の社員の能力が徐々に低下しているのではないだろうか。
昨日からフジテレビで27時間テレビをやっているが、出演者、内容ともにあまりにも粗末に番組を作っている。昭和の頃の24時間テレビやフジテレビの長時間テレビ(以前は27時間ではなかったように記憶している)は年に1度の特番で、近くなるとわくわくして楽しみだった。
今は、テレビをつけるとジャニタレと秋元氏がらみのグループメンバーと吉本芸人ばかり。テレビ番組を画一化、硬直化させえ、レベルを下げ(才能に関係なく使い)、視聴者の選択肢を無くすなど、テレビ文化を破壊した罪は大きい。テレビ局の人材育成と経営方針の転換、様々な癒着からの脱出を期待したい。