昨夜の歌の祭典も、司会から出演者までジャニーズタレント総出演となった。どの局の歌の祭典も、ジャニーズ事務所の広報番組のようだ。しかもジャニーズグループはみな大勢が出てきて同じような服装、同じような振り付け、同じようなテンポの歌なので、どの局の歌の祭典も必然的に似てしまう。そして、視聴者からの批判を避けるかのように、合間にジャニーズタレント以外の歌手や昭和歌謡を入れる。それをやるなら、むしろジャニーズタレントのみのほうが、狡猾さが感じられなくてよい。

 司会をやるジャニタレは、ジャニーズの中でもいつも地味な存在のタレントで、視聴者のことを考えずにまるで事務所の売り込みだけで決定されているようだ。そのようなタレントは喉だけで一生懸命声を出すから、声が通らずよく聞き取れない。

 もちろん、ジャニーズグループの歌がヒットしたから出演させるというのであればわかるが、ラジオをずっと聴いている私でも聞いたことがない曲ばかりだ。この部分に関してはジャニーズ事務所が悪いというより、出演者の最終決定権者であるテレビ局がジャニーズ事務所への忖度を貫いているためであろう。テレビ局が断ろうと思えば法的物理的にはできるのだから。

 テレビ局は、喜多川氏の性犯罪が表ざたになってから、ジャニーズ事務所との癒着(優遇)をやめることにしたはずではなかったのか。

 今日の「ヒルナンデス!」は、新聞を見たら友近氏の温泉巡りだったので見てみたら、ジャニタレが1人ついてきての2人旅だった。もちろんそれでさらに面白くなるのであれば誰でもいいのであるが、ジャニタレは普通のことを一生懸命話すから、帰れマンデー同様につまらなくなるのである。明るくて楽しい友近氏1人での温泉散歩旅を見たかった。なぜ正当な理由なくあらゆる番組に、そこまでジャニーズタレントを・・・。テレビ局は公平公正な態度で、視聴者のことを考えて仕事をしなければいけない。

 いずれにせよ、このまま被害者を多く出した喜多川氏の問題がしりすぼみになって、黙認してきたと思われるテレビ局とジャニーズ事務所に対して(ほう助の罪で)警察による捜査もなしに、今後も今まで通りジャニタレ一色の姿勢を続けさせることを許していいのだろうか。今回の事件が、内容や規模、期間においてどれほど大きな犯罪だったのか、テレビ局以外の新聞社や雑誌社などは追及し続けてもらいたい。正義が、政治家とテレビ局によって破壊される社会なんてだめだ。