ユーチューブを見ていたら、ロシア国内で街を歩いているロシア市民にインタビューをする動画があり、「ロシアの敵国はどこだと思うか」などと質問していた。
ロシア市民の思いや考えは、得られる情報によってどうにでも決まる。市民へのインタビューに何の意味があるのだろうか。その国のマスコミが流す情報の状況を見ればよいだけだ。どこの国でもそうであるが、市民の自分の考え、自発的な考え(情報量ゼロからの感想)などあるわけがない。人によって考えが違うじゃないかと言われるかもしれないが、それはその人間の独自の考えではなく得られた情報の量と質の違いであり、その国の国民の意見の傾向は流されている情報の量と質によって決定されることに違いはない。相反する2つの情報を得られたとしたら、両者の情報の量と質(嘘も含めて)によって決定される。自分自身の考えなどない。家族やサークル、所属団体、職場などで接している人からの情報も含め、偶然得られた情報を量と質によって振り分けてアウトプットしているに過ぎない。
韓国国民の日本感情云々という話がよく出てくるが、それも得られる情報によって構成されたものにすぎない。韓国は、今のロシアほど言論統制が厳格ではなく、ネットで様々な情報を得たり来日して日本を見たりする韓国人もいるので、多少は日本への印象がばらけてはいるだろうが、ここ30年ほどの間で教科書やマスコミ、政府などが韓国国民に与えきた反日の情報量は非常に多い。今の韓国国民はひどいというより、韓国国民に与えてきた嘘や偏った情報、ひいてはそのような情報を意図的に与えてきた機関がひどかったに過ぎない。