今朝のNHKの「あさイチ」は、ウクライナについての特集で、ウクライナ人の本音に迫る番組だった。ウクライナに住む3人の若い女性が質問に答える形で行われた。

「ロシア国民のことをどう思っているか」という質問には、レイプや虐殺などをやっているのはプーチンの指示ではないし様々な選択肢があるのにロシア国民が選んでいる選択肢は許せないという趣旨の気持ちを話していた。

「戦争が終わったら、またロシア人と話ができるか」との質問には、できない、どうコミュニケーションをとればいいのか、というものだった。

 在日ロシア人は、日本の街で在日ウクライナ人が戦争反対集会をすると集まってきて、「悪いのはプーチンだ」「私たちは悪くない」と繰り返し叫んだり、在日ウクライナ人に握手を求めたり抱きついてきたりして、味方のようにふるまっている。そのようなロシア人の行為は、ウクライナ人の傷口に塩を塗る行為となる。ロシア人たちの必死の自己保身の姿は、第三者の日本人にさえ怒りを与える。

 在日ロシア人は、在日ウクライナ市民をいたぶるのではなく、例えばロシア国外にいる世界中のロシア人をまとめてロシア政府に対し戦争反対の意見書を提出し続けるなど、戦争反対の積極的な行動をしろということを言っているのではない。何もしないで(おかしな行動をとらず)、心の中で戦争終結を願いながら今まで通りに生活するだけでも、在日ウクライナ人の怒りの炎に油を注ぐことにはならないのである。

 それからもう一つ、付け加えておかなければいけないことがある。いつもの無責任なテレビ局の行動である。在日ロシア人達が「悪いのはプーチン一人で私たちは関係ない。悪くない」と日本国内での世論操作を始めた時、日本のテレビ局はウクライナ人の気持ちを無視して、これらのロシア人の論理に乗って繰り返し同じ主張を展開した(情報番組やニュースでのコメントにおいて)。そして、被害者である在日ウクライナ人たちの心を傷つけ続けてきた。私は違和感と怒りをもってずっと見ていた。テレビ局による悪行の記録としてここに記しておく。