自分の妻を「家内」と呼ぶ人が多いが、今の時代でもそう呼ぶのか。この言葉の存在も、女性が社会に出てこない要因の一つとなっている。
「家内」は、男性が外(社会)に出て働くことが増えた明治時代に使われ出した言葉で、当時女性は専業主婦として家の中を守っていたため、このように言われたという。
令和になっても、基本的には男女の役割は明治時代と同じであろうが、あからさまに「家内」なんて、いいのだろうか。少しぐらいカモフラージュしたほうが、海外に対しても印象がよいと思う。
ジェンダーやSDGs、男女差別、個性尊重、言論の自由等々の免罪符的なかっこうつけた言葉における多くの矛盾を、一つ一つ解決していく必要があると思う。合理的整合性を構築できないものは、もうやめたほうがよい。もちろん0か100かの話ではない。常識も基準もマナーも法も道徳も異なった中での極論は、適切ではなく現実的ではないだろう。何事もバランスが重要で、ほどほどがよかったりする。中間にベストな答えが見つかったりもする。したがって、目くじらを立てて、流行の概念を叫ばないほうがよいと思うのである。