今日も、闇バイトをみて犯行に及んだ犯人が捕まったというニュースがあった。数日前におこった時計店襲撃事件も、犯人は闇バイトを見て応募したという。最近、この手のニュースがとても多い。

 普通の若者が闇バイトのサイトを自由に見られる状態になっているということは、当然警察のサイバーセキュリティー関係の刑事たちも、そのようなサイトや募集を目にしているはずである。いつも思うのであるが、なぜ警察ではそのようなサイトを運営している人やサーバーの管理者などを捕まえないのだろうか。それが無理なら、せめてそのようなサイトを閲覧できないようにもできないのだろうか。

 5~6年程前、ネット上で商品を購入しお金を振り込んだが商品が来ず、銀行に電話をしてきいてみたら振り込んだ口座はすでになくなっており口座名義人も銀行では特定できないので警察に連絡してくださいと言われた(大手ショッピングサイトではなく、個人の店舗サイトから購入)。すぐに警察に電話をしたら、「警察では何もできない、あきらめるしかない」と言われた。私はその時まで、警察というのは犯罪にあった人を助けてくれると思っていたが(たとえお金が戻ってこなくても、せめて捜査位はしてくれると思っていたが)、この時はじめて警察というのは犯人にとって有利に行動することもあるんだなあと実感し絶望したことがあった。ここ数年、闇バイトの募集サイトが誰にでも見られる状態で放置されていることを知り、以前の苦い経験を思い出した。

 警察がいくつかのネット犯罪を取り締まらないのは、何か法的な規制があるのだろうか。それとも技術的に無理なのだろうか。何もなければ、警察にはもっと頑張ってもらいたい。私も被害者であるが、闇バイトをやってつかまり、顔と名前が全国に広まってしまった普通の若者もかわいそうだ。警察は元締めを捕まえ、怪しいサイトも取り締まり、人々ができるだけ安全にネットができるようにしてもらいたい。