土曜日の8時台にテレビをみようとしたら、民放キー局4つのうち3つにジャニーズタレントが出演していた。私はジャニーズタレントが出演している番組は見ないので、ラジオを聞くことにした。

 なぜジャニタレを見ないようにしているかと言うと、「ジャニーズ事務所だから」というわけではなく、ジャニーズ事務所のタレントの多くは個性に乏しく「一般の大学生」のようで、旅番組でもバラエティ番組でもドラマでも周りの出演者を実力者で固めてその人たちにフォローしてもらう立ち位置だ。そこまでして何のためにジャニタレを選んで出演させるのかわからない。レポーターや司会をやっても「ごく普通」であり、カンペを読むのに精いっぱいだ。見ていて普通だし、むしろ視聴者に気を遣わせることが多い(「うまくできるかなあ」、「普通なのに必死にやっててつらくなるなあ」と感じることが多い)。やはり「普通」は面白いわけでもないし、楽しいわけでもない。そのような人が張り切ったり面白くしようと無理をすると、かえって「普通」を際立出せることになり、見ているほうはさらにつらくなる。それなら、内容はどうあれ軽快に明るく話せる局アナのほうがよい。

「ジャニーズ事務所のタレント」だから、テレビ局は癒着や忖度で出演させるのだろうか。テレビをつまらなくしないでほしい。

 NHKでも今日の午後に宮崎美子氏が世界遺産の屋久島を歩く番組があるが、相手役が相葉雅紀氏ということだ。彼は普通の感想を間を開けないように必死に話し続けるので、個人的にはつまらなくてうるさく感じられ、旅番組が大好きだが見ないと思う。とても残念だ。なぜ彼でなければいけなかったのだろうか。NHKは、屋久島散策番組をさらに良くできると思って、彼を選んだのだろうか。屋久島を見たかった。彼が悪いというわけではない。例えば、ファッション番組のモデルや何か物を静かにじっくり作るドキュメンタリー番組、静かで趣のある一人キャンプの番組などに彼が出ていれば見たいと思う。ちなみに、数十年ずっと見続けてきた大河ドラマも、今年は見ていない。

 やりたいのとできるのは違う。適材適所が、本人にとっても周囲(視聴者)にとってもベターであろう。様々な点から、やはりテレビ局はジャニーズ一択の優遇措置は改めるべきである。